人工知能(AI)のイメージ(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】2026〜30年の世界の人工知能(AI)関連投資が約8兆ドル(約1300兆円)に上ることが7日、米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)のマクロ経済分析チームがまとめた経済見通しに関する報告書の試算で分かった。投資ブームはAIだけでなくインフラや防衛分野などにも想定以上に広がっており「インフレや金利の高止まりが続く要因になる」と分析している。

 報告書によると、AI関連の設備投資のうち75%超を米国の巨大IT企業が占めると推計。供給網の強靱化やエネルギーなどの分野も、AIと資金や労働力、電力を奪い合っていると指摘した。

 こうした投資ブームがインフレを招くとみており、長期金利の指標となる10年債利回りの見通しについて、日本を従来の3・0%から3・1%に引き上げた。欧州も3・25%から3・4%に修正した。米国は5・1%で据え置いた。

 日本市場については、半導体製造装置や素材分野での強みを生かし、設計など上流工程でAI投資の恩恵を幅広く受けていると評価した。