繁華街から夜の明かりが再び消えた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う岐阜県独自の非常事態宣言で、指定された県内9市の多くの飲食店は26日から、一カ月半ぶりに時短営業を余儀なくされた。県が特別な対策が必要だとしている、外国人が多く住む美濃加茂市では、午後8時前に店を閉める姿が見られた。県内随一の繁華街、岐阜市の玉宮地区も人影はまばらになった。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」美濃加茂市森山町のスペイン・イタリア料理レストラン「シエスタ」は午後8時前に「クローズド(閉店)」の看板を置き、店を閉めた。県の非常事態宣言発令を受けて、ホームページ上で5月11日までの営業時間短縮を知らせてきた。オーナーの加藤英己さん(45)は「『またか』というのが正直なところ。感染者が増えるたびに宣言が出され、店もお客さんも振り回されている」とため息をついた。
店では、感染防止対策として換気扇を設置し、来店客には座席の間隔を空けて座るよう協力を呼び掛けている。しかし再び非常事態宣言の発令。「連休はどの店にとってもかき入れ時。ある程度は覚悟していたが...」。2月に2度目の緊急事態宣言が解除され、3月には売り上げが8割程度まで戻っていただけに店への打撃は大きい。昨年に始めたテークアウト用の弁当も「最近は注文が減った。お客さんも弁当に飽きてしまったのだろう」と話す。
3月からは、パスタのインターネット通販に力を入れている。「コロナが収束しても、以前のような経営ができるとは思えない。新しい収入源を考えないと」と懸命に知恵を絞る。県が新たに創設した飛沫感染対策補助金については「活用も考えたい」と話した。
玉宮地区の焼き肉店若葉屋玉宮本店の店主熊田耕一さん(42)は4月に入り、感染者数増と反比例するかのように来店客が減り、「もうそろそろ時短営業の要請があるかもしれない」と予想していた。これまで開店の時間を繰り上げるなど工夫してきたが、今回は特に考えていないという。通りには休業する店が数店あった。「客が少ないので、店によっては閉める判断をするのもうなずける。居酒屋なら余計にそうだろう」と声を落とした。










