65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種について、4月に始まった高齢者施設の入所者への優先接種に続き、一般高齢者への接種も5月中に岐阜県内の全市町村で始まる見通しであることが、岐阜新聞社の調べで分かった。最も早いのは5月2日の羽島郡笠松町で、多くの自治体は5月第2~3週に始まる見通し。一部の市町村では予約が始まり、混乱を避けるため年齢で受け付け時期を分けるなどの対応を取っている。

岐阜新聞社では、4月中旬にも高齢者向けのワクチン接種について県内の自治体の動向を調査(4月11日付で掲載)。その時点では、クラスター(感染者集団)予防のため、高齢者施設の入所者から優先接種することは固まっていたが、一般高齢者も含めて、接種開始の具体的な日程までは定まっていない自治体が多かった。一般高齢者への接種は5月中に全ての市町村で始まる見込みで、8割近い自治体で具体的な日程も示された。
ただ、10日以降に政府から配分されるワクチンは、希望した約54万8700回分に対し、約44万9千回分と希望数を下回った。
そうした背景から、各市町村では混乱を避ける工夫を凝らす。岐阜市は14日から予約を始め、集団接種は電話とインターネットで対応するが、75歳以上を優先し、インターネットでの予約を呼び掛ける。年齢で受け付け時期を区切る対応は、多治見市、関市、羽島市、海津市などでも取る。
一方、山県市は通所施設やショートステイ利用者、羽島郡岐南町や笠松町は要介護者と要介護支援者を優先。下呂市は接種会場ごとに予約を受ける。
接種当日にキャンセルが出た場合の対応は、岐阜市がキャンセル待ちリストの作成を検討中。未接種の医療従事者や会場にすぐに駆けつけられる65歳以上の高齢者を想定する。多治見市や加茂郡八百津町などもリスト作成を考える。
政府は30日、6月末までに全高齢者分のワクチンを配送するとの方針を示した一方、7月末までの接種完了を求めており、県内の自治体関係者からは接種に関わる医師や看護師の確保に不安の声が出ている。








