少子化や大学入試改革で今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜新聞デジタルは各校の校長らトップにインタビュー。今回は吉城高校(飛騨市)の野中賀雄校長(59)に話を聞きました。県内で4校しかない理数科を設置する同校。理数科というと理系の勉強しかしないイメージがありますが、実は文系学部へ進学する生徒も少なくありません。 学校全体では毎年20人前後が国公立大学に合格しており、入学後に力を伸ばす生徒が多いといいます。「不便さが人を育てる」と野中校長は語ります。(岐阜新聞デジタル独自記事です)
―吉城高校の特徴は。
とても落ち着いた雰囲気だ。初任からいくつかの学校に勤めてきたが、こんなに穏やかな学校は初めて。授業中も静かで、先生方も生徒の反応を引き出そうといろいろ工夫している。
―なぜ落ち着いた雰囲気なのか。
立地が影響していると思う。本校は高台にあり、最寄りのJR飛騨古川駅から歩いて15分、しかも坂を登ってこなければならない。最寄りのコンビニは駅の向こう側で、不便な立地だ。飛騨市、高山市の生徒は華やかだったり、便利な高山市の高校を選ぶ傾向がある。一方、本校には、不便だが落ち着いた学校と知って選ぶ生徒たちが集まるので、その傾向が助長されていると思う。
―確かに高校に着くまでに長い坂がある。
本校では1年生から3年生まで縦割りグループで学校をよくするための活動をしている。そこで「夏は坂を登って登校するだけで汗だくになる。なんとかしたい」と話し合いがあり、生徒の発案で本校公式のポロシャツを作った。今、私が着ているのがそれだ。
―生徒が自分たちで考えて動いた。
こんなこともあった。本校の定員割れをなんとかしたいと、文化祭に高山市の中学生を招待しようと生徒会が企画してくれた。バス2台をチャーターし、高山市内の中学校を回るルートを自分たちで考え、中学校の校長先生にもプレゼンした。残念ながら...









