水と踊りのまち、郡上八幡(岐阜県郡上市八幡町)の飾らない姿に迫るのに、自転車はうってつけの移動手段だ。名もない路地を走り、ペダルをこぐ。軒を連ねる築100年以上の町家の多くには今も誰かが暮らし、街角には人々の息遣いが満ちる。観光スポット間の移動にも焦点を当て、サドルにまたがった。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」スタート地点は郡上八幡旧庁舎記念館。館内には観光案内所があるほか、レンタサイクルも1台300円から貸し出しており、手軽に自転車旅を始められる。
吉田川に架かる新橋を渡り、まずは市街地を見渡せる郡上八幡城を目指す。麓から自転車を降り、手で押して登る。中腹の駐車場から徒歩約10分で山頂に到着。旧城下町が一望でき、旅の全体像を把握できる。下山後は国の重要伝統的建造物群保存地区を進む。新町通の脇に現れる石畳の小路に入ると、水のまちのシンボル「宗祇水」がたたずむ。
宮ケ瀬橋で対岸に渡り、玉石を敷き詰めたやなか水のこみちを抜け、上日吉通へ。一帯にはかつて遊郭があり、通りに面した古民家には当時の風情が残る。昨年開業した宿泊施設「Art&Hotel木ノ離」の1階はアートギャラリーとして公開しており、町並みと現代アートが融合した空間を味わえる。
少し足を伸ばせば清流長良川の景色も堪能できる。川の左岸を走る国道156号を、市街地を背に南下した。併走する長良川鉄道の車両とすれ違った瞬間、のどかな風景に疲れが吹き飛んだ。
市内ではガイド付きツアー「長良川サイクルクルーズ」も人気だ。自由気ままに寄り道を楽しむも良し、ガイドの案内に任せるも良し。ペダルに力を込めて進む楽しさに変わりはない。自分に合った自転車旅の形を探してみては。













