陶彩の径では、サイクリングを楽しむ親子によくすれ違った=多治見市滝呂町
個性的な建築の多治見市モザイクタイルミュージアム=多治見市笠原町

 岐阜県多治見まちづくり株式会社が運営する「多治見レンタサイクル」が推奨するルートをたどり、素人でも楽しめる自転車旅に出掛けよう。発着地はJR多治見駅の駅北立体駐車場にあるレンタサイクル拠点。多治見市南端にある「かさはら潮見の森」に向かう約24キロの中級向けコースを基本に、観光名所を加えた約34キロに挑戦する。レンタサイクルは大半が電動アシスト付き自転車(1日1200円)。標高差が300メートルあるため、助言を受けてアシストに頼ることにした。

 まずはバロック建築が美しい多治見修道院へ。そのまま虎渓山風致地区の自然を楽しみながら永保寺に。自転車を降りて参詣し虎渓公園に立ち寄れば、市街地を一望できる。神社巡りをした後は潮見の森に向けて出発。土岐川の陶都大橋南詰めを起点とする「陶彩の径(みち)」を行く。約40年前まで走っていた笠原鉄道の跡地を整備した自転車・歩行者専用道で、桜並木が有名だが、新緑の風情もいい。この日はサイクリングの家族連れに何組かすれ違った。

 終点まで走ったら、市モザイクタイルミュージアムに。藤森照信氏設計の個性的な建物は相変わらず人気が高く、撮影する観光客が絶えなかった。土日祝日の入館と体験は予約が必要。

 ここからはコースのハイライト、潮見の森に向けた坂道に取り付く。ミュージアムまでは自力で十分だが、この上り坂はアシストがあって助かった。息も絶え絶え、20分ほどかけて到着し展望台へ。かすんでいなければ確かに伊勢湾まで見渡せそうだ。

 帰りの坂道は楽々。風を切る爽快感は特別で、行きのしんどさも吹き飛ぶ。駅までの陶彩の径も緩やかな下りなので、あっという間に帰り着いた。日焼け止めを塗り忘れた手首が真っ赤になるおまけも付いた。皆さん、初夏の紫外線は油断なさらず。