実証実験の一環で開かれた岐阜ホテル会の月例会=岐阜市住田町、雅じゃぽ岐阜駅玉宮住田店

 JR岐阜駅周辺などの市内13ホテルでつくる「岐阜ホテル会」は、コロナ禍で打撃を受けた駅北にある玉宮地区一帯のにぎわいを取り戻そうと、営業前の飲食店を会議室や宴会場として貸し出すサービス「居酒屋会議室(仮)」を来春に始める。30店ほどの飲食店と連携を図り、相乗効果でホテルの宿泊稼働アップも狙う。

 同会は1993年に任意団体として設立。ホテル間の情報交換や新入社員研修のほか、駅北にある県内随一の飲食街である玉宮地区の観光地化に向けて、飲食店などと「世界のタマミヤプロジェクト」を組むなどしている。

 10日は岐阜市住田町の「雅じゃぽ岐阜駅玉宮住田店」で、実証実験の一環で月例会を開き、関係者が今後の可能性を探った。60人収容の座敷を14人で利用。前方に会議資料をプロジェクターで投影し、司会者がアクリル板越しにマイクを使って進行。参加者はアクリル板が設置されたテーブルに間隔を空けて座り、熱心にメモを取っていた。

 同会は「コロナ禍での会議は『3密』回避が求められていることから、感染防止策が講じられた広い宴会場を備えた飲食店との連携を思いついた」(藤井幸彦会長)とする。今後は地元旅行社とともに、会議やパーティー、イベントなどを誘致する「MICE(マイス)商品」を造成し、来春の販売開始を目指す。

 藤井会長は「宿泊施設と飲食店舗はコロナ禍で大きな経済損失を受けた。エリア全体を活性化させるきっかけにしたい」と意気込む。岐阜観光コンベンション協会の瀬口誠観光振興部長は「地区一帯の飲食店を取りまとめて会議室として利用するのは、全国初ではないか。未知数だが今までにない取り組みで、期待したい」と話した。