新型コロナウイルス感染拡大によるまん延防止等重点措置の延長は、岐阜県内の結婚式場も直撃している。6月の「ジューンブライド」に重なってしまい、挙式を延期したり、取りやめたりしたカップルも出ているためだ。式場側は、酒類を提供しなくてもお祝いムードを演出できるよう新たなメニューを準備するなど、試行錯誤をして難局を乗り切ろうとしている。
日本ブライダル文化振興協会(東京都)によると、2020年度は約28万組の挙式に影響があり、業界全体で約9500億円の損失が出た。一方、延期していたカップルの集中もあり、今年3月以降は急激に売り上げが回復。重点措置の延長決定は、業界の回復基調が波に乗る矢先の痛手となった。
岐阜グランドホテル(岐阜市長良)は6月、2組の予約が入っていたが、1組は延期、もう1組は挙式を取りやめて写真撮影のみに変更したという。
式場の感染対策はもちろん、乾杯の飲み物をノンアルコールのシャンパンに変更するなど、工夫を凝らしたプランを提案していた。担当者は延期などが相次ぐ理由として「(新郎新婦は)挙式によって感染が広がったり、飲み物などを制限したりすると参列者に申し訳ないと思っている」と分析している。
貸し切り型結婚式場の岐阜モノリス(同市則武中)は、ノンアルコールカクテルや、ジュースを豊富にそろえた「ノンアルコールプラン」を新設して対応。6月は20日までの重点措置期間中に7組が挙式を予定しているという。平井匠ゼネラルマネジャーは「酒類の提供ができない代わりに、ワンランク上のコース料理を選択するカップルもいる。コロナ禍での新たなサービスを提案し続けたい」と前を向く。










