美濃和紙の里の冬の風物詩「コウゾの寒ざらし」が13日、岐阜県美濃市御手洗の板取川で行われた。美濃手すき和紙協同組合の組合員19人が伝統の技法で、美濃和紙の原料となるコウゾの白皮を川にさらした。
寒ざらしは良質な和紙を作る上で重要な工程で、川の水でコウゾをやわらかくして表面の不純物を取り除き、天日に当てて漂白するための作業。昭和40年代ごろまでは板取川各所にさらし場があったが、現在は各工房が水槽にさらす。伝統の技法を後世につなごうと、組合が毎年この時期に行事として行い、本美濃紙保存会の研修を兼ねている。
この日の水温は6度。22・5キロの茨城県産の大子那須楮(だいごなすこうぞ)が用意され、胴長や長靴を履いた職人たちが次々と水量が調節されたさらし場に入った。束になったコウゾを丁寧に広げて、川底に並べ、手で押してゆっくりと沈めた。本美濃紙保存会名誉会長の澤村正さん(93)も作業に参加した。










