岐阜県内でも新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいますが、接種を受けるかどうか迷っています。どうして新型コロナのワクチン接種は無料で受けることができるのですか。また、インフルエンザのように費用が自己負担のワクチン接種では医療機関によって代金が異なる場合があるのはなぜでしょうか。

(岐阜市・50代男性)

◆国が全額負担、接種後押し

 厚生労働省と県医師会に聞きました。政府は2020年12月に予防接種法を改正。新型コロナのワクチン接種を「接種によってもたらされるメリットなどを審議して」(同省予防接種室)、まん延を防ぐため緊急に行う必要がある「臨時接種」に位置付けました。これにより、接種費用は全額国が負担することとなりました。

 また、接種を迅速に進めるため、接種後に健康被害が生じた場合にはワクチン開発や製造に関わる企業に代わって、国が損害賠償金を補償するという契約も結べるようにしました。

 改正により、国民には新型コロナワクチンの接種を受ける「努力義務」が課されました。これは接種を強制するものではなく、接種を拒否しても罰則などはありません。河野太郎行政改革担当相は「国民は打つ、打たないの選択をできる」としています。妊娠している女性については、有効性や安全性に関する情報が十分に集まっていないため、努力義務が課されていません。

 一方、インフルエンザのワクチン接種は、有効性などから希望者だけが受ける「任意接種」と規定されています。自由診療の扱いとなるため、ワクチンの仕入れ値や人件費などを考慮して、それぞれの医療機関が料金を設定することができます。その年のワクチンの流通量のほか、使用する注射器や消毒用アルコール、脱脂綿といった関連品の価格も影響してくるようです。