ミャンマーの軍政に抗議の意思を表す3本指のサインを示す同国からの留学生たち=岐阜市内

 2月1日のミャンマー国軍によるクーデターから5カ月近くがたつ。岐阜県内の大学で学ぶミャンマーからの留学生は、デモ参加者の弾圧が連日伝えられる母国の現状に憂いを募らせている。「軍政では民主化につながらない。正規の選挙を強く求めたい」。遠く離れた岐阜の地から、国軍に抗議の声を上げる母国の若者らへの連帯を誓っている。

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 有機化学分野の研究を目的に、文部科学省の奨学金で来日した岐阜大工学部の学生(29)。軍政から民主化し、内政に問題を抱えながらも経済発展を遂げていた2018年に来日した。「デモの参加者たちが傷つき、命を落とす報道を見ると心がとても痛む」と、肩を落とす。軍に都合の良いニュースを流すだけというテレビや新聞報道は見ていないといい、フェイスブックから生の情報を引き出しているという。

 電子情報の研究で来日したという同学部の学生(27)は、国際的な新型コロナウイルスの感染拡大と軍政のクーデターの同時発生を「最悪のタイミング」と嘆く。医師ら医療スタッフが軍政に協力することになるとして職場をボイコットする動きがあるといい、ミャンマー第2の都市マンダレーに住む家族らの健康状態を心配する。

 日本語をひときわ堪能に話す同学部の学生(27)は「軍人たちが自分たちの利益、地位を守りたいだけ」と述べ、選挙制度を思うままに操ってきたと軍政を非難する。国軍の軟禁下にあるアウン・サン・スー・チー氏と大統領の解放を訴える。

 3人を含むミャンマーからの岐阜大の留学生9人は、2月に名古屋市で在日ミャンマー人ら500人が集まったデモ活動に参加。スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)のシンボルカラーである赤色の服を着て、クーデターを非難し、選挙の実施を求めた。

 クーデター反対の意思を示した日本政府を評価しつつ「国民にももっとミャンマーへ関心を向けてもらいたい」と話す。同じく、国連は軍事政権により強い圧力をかけるべきだと主張する。

 日本人が協力できることとは―。3人は「軍政に対抗する連邦議会代表委員会(CRPH)や挙国一致政府(NUG)の動きに関心を持ってほしい」と口をそろえた。