天正大地震による帰雲山の崩落跡。内ケ島氏終焉が戦国飛騨の終幕となった=白川村保木脇

 内ケ島氏の居城・帰雲城跡(白川村保木脇)を訪れると、後方の帰雲山の山頂が無残にも大きく削り落ちている姿が目に焼き付く。

 1585(天正13)年11月29日、近畿から中部の広範囲に甚大な被害をもたらした天正大地震の崩落跡で、城もろとも白川郷・内ケ島一族が埋没したとされる戦国最大の悲劇の舞台だ。...