窯から出したばかりの試作品を手にする生徒=土岐市下石町、カネコ小兵製陶所
焼き上がった時計と調味料カップ
商品の底を削って仕上げを行う生徒=土岐市下石町、カネコ小兵製陶所

 土岐商業高校(岐阜県土岐市土岐津町土岐口)の生徒が地元の窯元らと連携して陶磁器の新商品を開発、販売するプロジェクトで23日、試作品が焼き上がった。同市下石町の陶磁器メーカー「カネコ小兵製陶所」で窯出しが行われ、生徒はまだ熱が残る試作品を手に出来栄えを確かめた。

 若者の視点で考案した新しい陶磁器で地場産業を盛り上げようと、選択制の課題研究の授業を履修する3年生16人が今年の4月から活動を重ねてきた。商品のアイデア出しなどのほか、会員制交流サイト(SNS)を使った活動発信や市へのプレゼンテーションなど広報にも力を注いだ。

 製作するのは写真立てとして使える時計と三つに分けられる調味料カップの2商品。試作品では時計を白と黒の2色、調味料カップは水色、紫、緑の3色を作った。

 同社の商品に混じって試作品が窯から出てくると、生徒からは歓声が上がった。早速手に取った女子生徒(17)は「自分たちで考えた製品が形となり感慨深い」と笑顔を見せ、時計を考案した男子生徒(18)は「ここまで苦労したかいがあった。満足いく出来栄え」と達成感に浸った。

 プロジェクトを指導した同社の伊藤祐輝さん(34)は「高校生は美濃焼を新鮮な目で見てくれて、業界にいては出てこないアイデアや取り組みがあって面白かった」と振り返った。

 今後は量産するための資金を募るため、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」を利用する。目標金額は35万円で、来年1月10日ごろから開始予定という。