名鉄広見線を走る復刻塗装電車=12日午前、可児市中恵土
可児川の鉄橋を渡る復刻塗装電車=12日午前、可児郡御嵩町顔戸

 普段は真っ赤な車体の電車が走る名鉄広見線の新可児―御嵩間。12日、この区間を薄いピンクと茶色に塗られた電車が走った。沿線では地域住民や愛好家らがカメラやスマートフォンを向けていた。

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 この電車は、普段この区間を走る6000系電車のうち1編成を塗り替えた復刻塗装。かつて名鉄各線を走っていた5500系電車の登場時の塗装をイメージしたとされる。5500系は1959年登場。特別料金を必要としない車両としては国内初の冷房車両で、2005年に引退。今回の色は、当時の特急や急行に使われた車両に塗られていた色。引退前に復刻された3種類の塗装の一つでもある。

 

 岐阜県御嵩町顔戸の可児川に架かる鉄橋周辺では、愛好家らがカメラを構えた。近くに住む人や通行人らも「珍しい電車が来た」とスマートフォンを構えるなどしていた。

 復刻塗装は、愛知県西尾市と同県蒲郡市、名鉄が締結した「名鉄西尾・蒲郡線に関する連携合意書」に基づいた観光推進の一環。西尾市制70周年を記念して行った。9日に出発式を行い、蒲郡線などを走った。

 名鉄では、この復刻塗装電車について「主に蒲郡線で運行しますが、名古屋本線、犬山線等ほかの線区も運行します」としている。蒲郡線のワンマン運転は、広見線の新可児―御嵩間と同じ方式で、車両を共用する。今後も新可児―御嵩間を走る機会がありそうだ。