約20年ぶりの上演という「神霊矢口の渡し」の一場面を演じる出演者=岐南町伏屋、町伏屋獅子舞会館

 岐阜県岐南町で受け継がれている郷土芸能「伏屋の獅子芝居」の公演が、同町伏屋の町伏屋獅子舞会館で開かれた。伏屋連合自治会の「秋祭り芸能大会」の一環で、町伏屋獅子舞保存会が約20年ぶりに「神霊(しんれい)矢口の渡し」を演じ、三味線や唄に合わせた舞や演技で約150人の観客を引き込んだ。

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 伏屋の獅子芝居は、雌の獅子が役を演じるのが特徴で、県重要無形文化財に指定されている。後継者不足などのため一時中断していたが、再興の取り組みが実を結び2016年に復活公演を成し遂げている。「神霊矢口の渡し」は人形浄瑠璃や歌舞伎の演目で、今回はそのうちの一場面「頓兵衛住家(とんべえすみか)の段」を演じた。4年ほど前から、この演目の稽古を進めていたが、新型コロナウイルスの拡大で上演は延期。出演者は、自宅で練習するなど研さんを続けていたという。

 上演には4人が出演し、獅子頭をかぶった渡し守の娘・お舟と、下男の六蔵が言葉氏のせりふに合わせてコミカルな駆け引きを披露すると、客席から笑いが起き、おひねりが投げ込まれるなど盛り上がりを見せていた。