岐阜県と岐阜市は11日、県内22市町などで新たに123人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。新規感染者が100人超えるのは5月20日以来、83日ぶり。県内の感染者は計1万182人となった。古田肇知事は11日、緊急の記者会見を開き、感染者が急増している県内の感染状況を踏まえ、「県独自の非常事態宣言の発令や、国に対してはまん延防止等重点措置や緊急事態宣言の要請も視野に入れている」と述べ、13日にも開催する専門家会議で今後の対策を検討する方針を示した。

かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」

 県の直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は22・80人、10日時点の病床使用率は28・2%で、いずれも国基準でステージ3(感染急増)の水準。また19日連続で前の週の同じ曜日の感染者を上回るなど感染者数は増加傾向にある。

 古田知事は「全国でも県内でも人流が増加する中で、いよいよお盆の本番を迎える。県をまたぐ往来や、普段食事をしない人との会食などは自粛をしていただきたい」と改めて強調。今後、専門家会議を経て、県独自の非常事態宣言の発令や、国に対してまん延防止等重点措置や緊急事態宣言の要請を視野に検討する方針であることを明かし、「何としてもここで感染拡大を防いでいきたい」と述べた。

 県内では11日、新たに3件のクラスター(感染者集団)を確認した。岐阜市の病院では患者7人と医療従事者2人の計9人の感染が判明した。同市によると、9人のうちワクチン接種を既に2回済ませている感染者もいるという。このほか、関西方面へ旅行した可児市の友人やその家族ら7人、親族で複数回食事をしていた岐阜市の家族ら6人の感染も確認した。

 拡大したクラスターは7件。各務原市の保育園関連では、関市の福祉施設にも感染が広がり、7人増えて14人となった。

 デルタ株の可能性がある「L452R変異株」の陽性者は新たに4人を確認し、計78人となった。

 県が4月に発令した独自の非常事態宣言では、岐阜市など9市の飲食店に営業時間短縮を要請し、大人数での飲食や、県をまたぐ不要不急の移動は慎重に判断するよう呼び掛けた。

 新規感染者の居住地別では岐阜市36人、各務原市13人、大垣市11人、可児市9人、羽島市、土岐市、瑞穂市、愛知県が各6人、多治見市と中津川市が各4人、山県市と本巣市が各3人、関市、美濃加茂市、本巣郡北方町、可児郡御嵩町が各2人、美濃市、瑞浪市、恵那市、下呂市、海津市、揖斐郡池田町、加茂郡八百津町、神奈川県が各1人。年代別では1歳未満1人、10歳未満9人、10代14人、20代37人、30代16人、40代18人、50代15人、60代3人、70代6人、80代3人、90代1人。