「美濃市とのつながりは私にとって誇り」と話し、日仏の架け橋になる俳優を目指すレティシア・美月・バレッティーさん=同市加治屋町

 母親が岐阜県美濃市出身で、フランスと日本を行き来してきたパリ在住のレティシア・美月・バレッティーさん(20)は、9月からパリの名門演劇学校ル・クール・フローランに進学し、俳優を目指す。日本文化やアニメ、美濃市の自然、江戸情緒の残るうだつの上がる町並みが大好きといい「美濃市とのつながりは私にとって誇り。両国の架け橋になる俳優になりたい」と意気込む。

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 演劇学校は俳優のカトリーヌ・ドヌーブさんら著名な俳優や映画監督らを輩出してきた有名校で4年間、映画や演劇についてみっちり学ぶ。

 レティシアさんは幼少期からコンセルバトワール(高等音楽院)に通い3歳でピアノ、6歳でチェロ、9歳でバイオリンを習い、演劇も学んだ。人前で歌ったり、演じたりするのが大好きで自然と俳優を意識するようになったという。

 日本語や日本文化への学びを深めようと、日本語科がある公立中学校に進学。中原中也の詩に出合って感銘を受け、母親の勧めで読んだ芥川龍之介の小説は、母親と感想を語り合うほど読み込んだ。戦国時代や伊達政宗についても詳しく、生け花にも親しむなど、海外に居ながらも人一倍、日本の歴史文化に触れてきた。

 レティシアさんは美濃市には幼い頃から年1、2回、春休みや夏休みに滞在。美濃まつりの子どもみこしに参加したり、地元の幼稚園や小学校に体験入学もし、親交が続く友人もいる。「ここまで来るには、つらいこともあったが、やっと自分を表現できる機会に恵まれてうれしい。謙虚さや感謝の気持ちを忘れず、出会いを大切にしたい」と話す。