2007年4月、最高裁で中国人元従軍慰安婦の敗訴が確定し、「不当判決」の垂れ幕を掲げ抗議する弁護士ら=東京都千代田区

 【北京共同】日中戦争中に旧日本軍から性暴力の被害を受けたとする中国人元慰安婦の遺族の弁護士は22日、日本政府に損害賠償と謝罪を求める訴状を山西省の高級人民法院(高裁)に提出したと明らかにした。中国メディアによると、慰安婦を巡り日本政府を訴えた提訴は中国で初めて。日本での同様の訴訟は全て敗訴が確定したが、韓国での慰安婦訴訟で日本政府が敗訴したことを踏まえ行動を起こした。

 中国の裁判所が訴状を受理するかどうかが焦点だ。

 提訴したのは元慰安婦18人=いずれも死去=の子どもら。元慰安婦が旧日本軍による拘束や暴行などで心身に被害を受けたとして、日本政府に損害賠償を求めた。