ゴール量産に期待がかかるFC岐阜の川西

 J3FC岐阜は28日、ホームの長良川競技場で福島と対戦する。「8月28日」はFC岐阜にとって、2010年に下部組織の選手が水難事故で亡くなった忘れられない日だ。現在リーグ得点王のMF川西は過去2年、命日の直後の試合でゴールを決めると、追悼パフォーマンスをしてきた。「まずはチームが勝つことが大事。その中で点を取れたらいい」と気持ちを高めている。

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 10年8月28日。ジュニアユースに所属していた中学1年の桐山周也(しゅうや)選手が遠征した際に海水浴で溺れ、13歳の若さでこの世を去った。以来、付けていた背番号13はトップチーム、下部組織とも永久欠番になった。命日にはチームメートだった仲間や下部組織の選手、クラブスタッフらが「Syu会」を営み、サッカーをして桐山選手をしのんでいる。トップチームの選手やスタッフも顔を出してきた。

 川西は19年に岐阜に加入すると、8月31日のJ2琉球戦でゴールを挙げた際に両手で「13」をつくり、桐山選手が付けていた背番号を表現した。20年9月2日のYS横浜戦でも、ゴール直後に同じポーズで思いを込めた。

 川西自身は事故について昨季までコーチを務め、当時選手として在籍していた山内智裕さんらから聞いた。当時のことを詳しく知るわけでもない。「(加入)1年目でやっていいのかなという気持ちもあった」と、ゴールパフォーマンスをすることに自問自答もしたという。

 ただ「クラブの人はいろいろとやっている。選手として何かできることはないか」と継承の仕方を考えた。言葉を選びながら、胸の内を明かす。「特別な思いとかは俺が言っていいことではない。軽々しいことではないからこそ、できることをやりたい」

 チームは、28日の福島戦からJ2復帰に向けた後半戦の戦いが始まる。前半戦でリーグトップの9得点をマークした川西。「点を取るだけだと思っている。チームを楽にできれば」と固い決意を口にした。