W杯の金メダルを手に笑みを浮かべる長井円覚さん(左)と堀島行真選手=2019年12月、本巣郡北方町内

 「人としても、選手としてもすごく成長した」。そう語るのは、フリースタイルスキー男子モーグルで北京冬季五輪に出場する堀島行真選手(24)=トヨタ自動車、岐阜第一高出=の岐阜県揖斐郡池田町の池田中学校時代の担任、長井円覚さん(48)。スキーは教えていないが、堀島選手にとっては「心の師」だ。「幼い頃からの夢である『五輪で金メダル獲得』を狙える位置まできている」と教え子の活躍に目を細める。

 現在は大野中学校大野分校で教頭を務める。池田中学校に勤務していた頃、堀島選手が3年生の時の担任だった。当時の堀島選手を「休み時間などには廊下でバック転をするなど、当時から身体能力は高かった」と振り返る。

 生徒にはあいさつといった礼儀や、周囲を思いやって生活することの重要性を伝えてきた。堀島選手は「自分がこの先、生きていく上で、大切にしないといけないあいさつや身だしなみ、人との関わり方を何度も教えてくれて、それが今役立っている」と感謝する。

 長井さんも、テレビなどでの堀島選手のインタビューの様子を「謙虚でおごることなく、丁寧に答えている」と話し、「大人になった」と顔をほころばせる。

 卒業時の担任へのメッセージ集に、堀島選手は「絶対オリンピックに出て、金メダルを取る」と書いた。前回の平昌五輪に続き、2度目の五輪出場をつかみ、ワールドカップ(W杯)でも優勝を重ねる教え子の姿に「昔から努力をし続ける。やるべきことはしっかりとやる意志の強さがあった」とその活躍ぶりに納得の表情を浮かべる。

 2019年12月には、一緒に食事をし、その際にW杯の金メダルを掛けてもらった。平昌五輪の話や、次の五輪への決意などを聞いた。「久しぶりに話すことができて良かった。行真の頑張りに元気をもらっている」と語る。

 平昌五輪ではメダルを期待されながらも11位に終わった。「前回の悔しさを全てぶつけてほしい。全力で応援したい」。悲願の金メダル獲得にエールを送る。