2005年に廃線となった名鉄岐阜市内線と揖斐線。廃線から19年、その痕跡を歩きながら探します。忠節駅からの揖斐線は、廃線前は黒野駅までの12.7キロの路線。岐阜市内は、市北西部の住宅地を通っていました。今回は、尻毛橋までの区間を紹介します。

忠節駅の跡にできた商業施設の屋上駐車場への坂道。向かって左が留置線、右は揖斐線の線路があった位置。撮影位置は下の写真の反対側にあたる=2024年5月
廃止直前の忠節駅の構内。ホームから西側を望む=2005年3月

 忠節駅すぐ横の踏切があったところに行きました。駅側は、商業施設の駐車場や屋上駐車場へのスロープなどがあります。その反対側を見ると、新しめの住宅が建っていました。

 この付近には線路跡に並行した道路はありません。線路跡を気にしながら住宅街を回り込むように歩きます。見える範囲では、線路跡はほぼ宅地になっているようです。近ノ島駅(忠節起点0.7キロ)の跡は判然としませんでした。

緩やかにカーブする敷地は線路の跡=2024年5月
線路跡にある立入禁止の看板=2024年5月

 さらに歩くと、住宅地の中に長細く、緩やかにカーブする空き地を見つけました。...