ポンポンを手に村瀬心椛選手の滑りにエールを送る同級生たち=6日午前11時19分、本巣市仏生寺、岐阜第一高校

 6日に行われた北京冬季五輪のスノーボード女子スロープスタイル決勝に出場した村瀬心椛(ここも)選手(17)=ムラサキスポーツ=は、メダルを逃し10位に終わった。同級生や友人たちは競技を固唾(かたず)をのんで見守り、失敗を恐れず挑戦する滑走をたたえた。

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 村瀬選手が通う岐阜第一高校(岐阜県本巣市)では、クラスメートや教員ら約140人がテレビ中継を観覧。新型コロナウイルスの感染防止策として声を出さずに応援したが、繰り出した高難度のジャンプの着地に失敗すると「あー」と会場から声が漏れた。3本目の滑走が終わると、果敢な姿勢に拍手が湧き起こった。

 村瀬選手が五輪前に登校した最後の日。同級生の2年の女子生徒は、クラス全員と担任に呼び掛けて作った、メッセージと写真入りのメダルを模した色紙を贈った。首に掛けてもらった村瀬選手の目には涙が浮かんでいたという。個人的に手渡した手紙には日頃の感謝を伝え「たくさんプレッシャーがあると思うけれど、心椛らしく頑張ってほしい」としたためた。「五輪の舞台で頑張っている姿を見られて良かった。最後まで攻め続ける姿勢に感動した」と女子生徒。「(14日に始まる)ビッグエアでは気持ちを切り替え、楽しんで滑ってほしい」とエールを送った。

 村瀬選手が幼少期から足しげく通った鷲ケ岳スキー場(郡上市)では、当時の姿を知るスノーボード仲間がテレビ画面を食い入るように見つめた。

 「応援しないわけにはいかない」。村瀬選手とゲレンデを滑ってきた元スノーボード選手ら10人ほどが自然と集まった。幼い頃から練習する姿を見てきた会社員男性(39)=岐阜市=は「とにかく負けず嫌いな性格だった」と振り返る。男子選手が繰り出す大技にも果敢に挑戦していたという。

 「大丈夫、いけるぞ」。メダル獲得に後がない状況で迎えた3回目を全員が祈るような思いで見入った。表彰台には届かなかったが、初の大舞台での奮闘をたたえた。男性は「まだこんなものじゃない。ビッグエアでも頑張ってほしい」と期待を込めた。