駐米大使主催のレセプションで飛騨牛料理を堪能する政府要人やメディア関係者=2016年9月、米ワシントン、日本大使公邸

 作り上手の売り下手-。岐阜県は、飛騨牛や伝統工芸品など「いいもの」があっても売るすべを知らず、発信力が課題と言われ続けてきた。古田肇はテレビのニュース番組で話題になるなような派手さはないものの、2009年度から県の海外戦略「飛騨・美濃じまん海外戦略プロジェクト」を進め、堅実な手法で岐阜の知名度を高めていった。こうした海外戦略はいつしか...