美濃地方の新たな観光拠点としてオープンした岐阜関ケ原古戦場記念館。古田カラーを象徴する施設の一つとして、限られた予算で建設にこぎつけた=2020年10月、不破郡関ケ原町関ケ原

 「県政初の未曽有の厳しい財政状況」-。積極的な公共投資を進めた前岐阜県知事の梶原拓から、古田肇が県政を引き継いだ4年後の2009年度の決算で、県は地方債の発行に国の許可が必要な起債許可団体に陥る。古田県政初期の2期8年間を「財政再建への闘いだった」と語る通り、財政の立て直しに一定のめどをつけ、予算上で古田カラーを出すには、...