「防煙教室」で、喫煙の有害さを伝える古井秀彦医師=不破郡垂井町、不破中学校

 がん発症リスクを含む喫煙の有害さを正しく伝え、喫煙率の低下を目指す「防煙教室」が本年度、岐阜県西濃全域のほぼ全ての公立中学校で開かれている。地域の医師会や薬剤師会でつくる「禁煙と健康について考える西美濃の会」が2010年度から本格実施し、15年目の本年度はついに西濃全域に拡大。1年生が対象で、これまで受講した生徒数は計4万人に上る。来春には初めて県民公開講座で活動発表する予定で、目指す「誰もたばこを吸わない成人式」に向けて着実に歩みを進める。

 「体に悪いと分かっていても、たばこをやめられないのは、ニコチン依存症という病気だからです」

 不破郡垂井町の不破中学校で11月上旬、呼吸器内科やアレルギーを専門とする医師の古井秀彦さん(68)=古井医院院長=が約180人の1年生に向けて語りかけた。じっと耳を傾ける生徒たち。古井さんは続ける。「では依存症にならない...