47年の歴史に幕を下ろした岐阜高島屋=7月31日、岐阜市日ノ出町(撮影・坂井萌香) 

 元日に能登半島を襲った巨大地震で幕開けした2024年も残りわずか。ことし1年に県内で起きた出来事を振り返り、その後を追跡した。

◆費用負担で難航、早期決着願う声

 7月31日、県内唯一の百貨店「岐阜高島屋」(岐阜市日ノ出町)が閉店の日を迎えた。47年間にわたって柳ケ瀬商店街の象徴として愛されてきたが、主要顧客の高齢化に加え、商流の変化によって集客力が低下した。老朽化した入居ビルを巡って、親会社の高島屋とビルオーナーが対立し、一時代が終わった。

 「これからもずっと皆さまの思い出の中に生き続けることができましたら私たちとしてこれ以上の幸せはございません。47年間ありがとうございました」。...