関西電力は1日、定期検査中の高浜原発3号機(福井県高浜町)で、協力会社の男性作業員(43)が原子炉格納容器内の燃料移送用プールに落下したと発表した。水は放射性物質を含んでいたが、男性は除染後に被ばく線量の身体への影響がないことを確認したとしている。プールには核燃料は入っていなかった。

 関電によると、事故は4月30日午後8時25分ごろ発生。男性はプール上部の燃料取り換えクレーン周辺で作業中、プールへの開口部があることに気付かず、約8メートル落下した。開口部はシートで覆われているだけだった。約30分間後、別のクレーンで引き上げられたが、腰の骨を折るなどの重傷を負った。