2023年度に海外の大学などに留学した日本人学生は8万9179人で前年度(5万8162人)から53・3%増えたことが日本学生支援機構の調査で21日までに分かった。新型コロナウイルス禍による激減から大きく回復したが、比較可能な09年度以降でピークだった18年度(約11万5千人)に比べると約2万6千人少ない。一方、日本が受け入れた外国人留学生数は過去最多を更新した。
政府は、海外留学する日本人を33年までに50万人とする目標を掲げている。
調査対象は日本の大学や専門学校に在籍する学生で、高卒後に海外の大学に直接進学した人や高校生は含まない。留学期間別では「1カ月未満」が前年度から倍増の5万7044人で、全体の64%を占めた。「6カ月以上1年未満」は1万420人、「1年以上」は2122人だった。
行き先は米国1万3517人、オーストラリア9163人、韓国8384人の順に多かった。中国は前年度比651・3%増の3133人、台湾は181・5%増の5048人だった。