ヘリコプターの旅と聞くと、高嶺の花に思えるかもしれません。それが、少しだけ身近なものになってきています。ヘリコプターを造る川崎重工業が、ヘリチャーターサービスに進出しました。文字通り、目的地まで一気に飛ぶことができます。実際にヘリに乗り、空の旅を体験しました。(岐阜新聞デジタル独自記事です)
ヘリを使った旅については今後、岐阜新聞旅行センターと連携した旅行プランも展開していく予定となっています。

■車で2時間半、ヘリなら30分
筆者が体験したのは、岐阜県各務原市から三重県多気町への旅。目的地は「食と健康」をテーマにした複合リゾート施設「VISON(ヴィソン)」。
車で行くと、どれぐらいの時間がかかるのでしょう。
地図アプリで検索してみると、所要時間は高速道経由で最速で2時間ほど。余裕を見て2時間半、渋滞があれば3時間はかかるでしょうか。
走行距離は150キロほど。東海北陸道、名神高速、名古屋高速、東名阪道、伊勢道などを通るルートです。直線距離は100キロ強。ヘリなら30分ほどで到達します。
各務原市の川崎重工の工場の一角からヘリに乗り込みます。搭乗前に説明を受け、機体へ。パイロット2人が前、客席に7人が座ります。

シートベルトの着用など準備が整うと離陸。機体が浮き上がり、工場に隣接する航空自衛隊岐阜基地の滑走路で高度を上げていきます。
あっという間に地上300~500メートルへ。思ったほど揺れはありません。時速は200キロほど。昭和の時代の新幹線並みです。
この日の視界は10キロほどで、あまり遠くは見えませんが、地上の眺めは抜群。木曽川を越え...