【シンガポール共同】将棋の王座戦5番勝負が4日に開幕するのを前に、藤井聡太王座(23)=竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将との七冠=らが3日、開催地シンガポールで記者会見した。3連覇が懸かる藤井王座は「白熱した戦いができるよう力を尽くしたい」と抱負を語った。
日本将棋連盟によると、シンガポールでのタイトル戦は1993年以来約32年ぶり。今年がシンガポールの独立60年に当たることを記念し、文化交流の一環として同国での開催が決まった。
藤井王座は会見で、2日に到着した後、観光名所マーライオンを訪れたり、地元の食事を楽しんだりして「充実した時間を過ごせている」と話した。「ほどよくリラックスした良いコンディションで臨むことができるのではないかと感じている」と明かした。
対戦する伊藤匠叡王(22)は王座戦初挑戦。伊藤叡王は「一手一手、最善を尽くしていければと思う」と語った。リゾート地セントーサ島のホテルで対局する。
中華系が7割以上を占めるシンガポールでは中国の将棋が盛んだが、日本も普及に努めている。