【ニューヨーク共同】日本の自動車大手4社が3日発表した8月の米新車販売台数は計45万7461台と、前年同月より3・3%増加した。7月に車両販売価格を引き上げたトヨタ自動車が2桁の伸びとなり全体を押し上げた。ホンダなど他の3社はやや減少したが、新車需要は根強く、販売台数は比較的、底堅く推移している。

 トヨタは13・6%増の22万5367台。堅調な新車需要を背景にハイブリッド車(HV)を中心に販売は好調だった。昨年、リコールの影響で一部車種の生産が停止し販売が伸び悩んだ反動増もあった。関係者は「値上げに伴う販売への影響は今のところ見られない」と指摘した。

 ホンダは5・2%減の13万2734台だった。前年同月と比べた伸び率はマイナスだったものの、スポーツタイプ多目的車(SUV)を中心に「販売台数自体は堅調という認識だ」(関係者)と説明した。

 SUBARU(スバル)は2・9%減の6万1220台。3日から北米でSUVなど一部車種の販売価格を引き上げると発表したマツダは、7・6%減の3万8140台だった。