米軍は4日までに、最新鋭の対艦ミサイル発射装置「NMESIS(ネメシス)」を7月、沖縄県のキャンプ・ハンセン(金武町など)で行われた訓練に投入したと発表した。沖縄への展開は初としている。米軍には、南西諸島に配備した部隊が艦隊行動を抑止する能力を示すことで、海洋進出を強める中国をけん制する狙いがある。
米海兵隊は、南西諸島の島々に小規模部隊を転々とさせ、対艦ミサイルを発射する遠征前方基地作戦(EABO)を打ち出している。ネメシスはEABOで活用される。
ネメシスは、今月11日から九州・沖縄や北海道で実施される米軍と自衛隊の共同訓練で、沖縄県・石垣島への展開が見込まれている。