パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市で、飲料水入りの容器を運ぶ子ども=8月(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】国連人道問題調整室(OCHA)は4日、パレスチナ自治区ガザで近く新学期が始まるものの、70万人以上の子どもたちが教育を受けられないことになると発表した。イスラム組織ハマスに圧力をかけようと中心都市、ガザ市の制圧を目指すイスラエル軍は攻勢を継続し、市の40%を掌握したと主張。人道危機は悪化の一途をたどっている。

 OCHAによると、就学できない子どもには新入生になる予定だった6歳の約5万6千人が含まれる。イスラエル軍の攻撃で校舎が破壊されるなどして、高等教育学校の進学試験もままならない状況が続いている。