自民党が大敗した参院選以降の石破茂首相を巡るX(旧ツイッター)投稿を調べたところ、7月下旬から8月上旬に「裏金」という単語が頻出していたことが6日、分かった。派閥裏金事件を起こした旧安倍派が「石破降ろし」を活発化させた時期に当たるが、その後内閣支持率は上昇。識者は「裏金議員が動くことで事件批判が再燃し、首相への同情が広がった可能性がある」と話す。

 NTTデータの交流サイト(SNS)分析サービス「なずきのおと」を利用。参院選翌日の7月21日から8月31日まで、首相について言及された日本語ポスト(投稿)計1750万件のうち、1日当たり約1万件を抽出し、頻出上位100語を解析した。

 「裏金」は期間中で24日間、100位以内に入った。特に前半の7月23日から8月5日は連日上位に入り、多くの日で、首相を批判する言葉としてよく使われる「左翼」などよりも頻出した。

 この時期の旧安倍派議員の動きは活発で、7月23日に萩生田光一元政調会長や、離党した世耕弘成衆院議員らが会談し、首相交代の必要性を確認した。