【ニューヨーク共同】米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が同社株を約10億ドル(約1470億円)相当購入したことが15日、明らかになった。米メディアによると、マスク氏がテスラ株を買い増すのは2020年2月以来。複数企業を率いるマスク氏が、成長に陰りが見えるテスラの経営への関与を強める姿勢を示すためとの見方が出ている。
テスラが15日に開示した米証券取引委員会(SEC)への提出資料で判明した。資料によるとマスク氏は12日付で計約257万株を、1株当たり372〜396ドル程度の複数の価格で購入していた。20年2月は約1千万ドル規模の購入だった。
テスラは今月5日、経営への関与の維持・強化を狙い、マスク氏に対する新たな巨額報酬プランを提示。今後10年間で時価総額が8兆6千億ドルに達した場合、最大12%の株式を付与する内容で、評価額は最大1兆ドル規模に上る。11月6日の株主総会で承認を求める。