佐賀県吉野ケ里町の財政協働課長だった男性=当時(58)=が昨年11月に死亡した問題で、町は16日、伊東健吾町長から男性への発言がパワハラに該当するとの第三者委員会の調査報告書を公表した。男性はうつ病を発症し、遺族はパワハラが原因の自殺だと主張していた。報告書は「パワハラと死亡との因果関係は調査と検討の対象としていない」として評価しなかった。
遺族や報告書によると、男性は昨年4月、町長らとの面談で新庁舎建設に関する計画が甘いと指摘し、財政負担に難色を示した。町長は「俺が(課長職を)代えてやる。建設的な意見を言え」などと発言した。