懸命な守備で小学生の攻撃を阻む高齢者=各務原市下中屋町、市総合運動公園

 敬老の日の15日、岐阜県各務原市下中屋町の市総合運動公園で、80歳以上の高齢者と小学生によるサッカーの交流試合が開かれた。厳しい残暑の中、最高齢91歳の選手たちは懸命にボールを追いかけ、子どもたちと汗を流した。

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 「生涯現役」を目指す姿を見てもらおうと昨年から企画し、今回が2回目。同市や岐阜市、愛知県などの高齢者と小学生の計4チーム約40人が参加し、8人制の1試合15分で戦った。

 高齢者の岐阜県チームは、第1試合で小学3年生の男子チーム「コラッジョーゾ各務原」(各務原市)と対戦すると、華麗なパス回しとスピードに圧倒され、0-7の完敗。それでも、小学2~5年生の女子チーム「ジュベンFCフロール」(岐阜市)との第2試合は果敢に攻め、2-0で勝利を収めた。

 最高齢はゴールキーパーで出場した守屋秀夫さん(91)=同市=。1時間以上、自転車をこいで駆け付けたという。試合では老練な技術を発揮し、横っ跳びセーブやゴールキックで会場を沸かせる場面もあり「2試合目は体も慣れて、サッカーができたんじゃないか」と声を弾ませた。

 イベントを企画した亀山和秀さん(84)=各務原市=は、第2試合でスピードあふれるプレーから1ゴール1アシスト。「何とか面目を保てた。勝てば楽しいね」と笑顔を見せた。今回は1人50メートルの400メートルリレーも新たに実施し「年を重ねてもチャレンジする気持ちが大切」と話していた。

(野田祐治)