岐阜県揖斐郡揖斐川町坂内川上地区に300年以上前から伝わるとされる県重要無形民俗文化財の「川上ほうろ踊り」が20日夜、同所の八幡神社で奉納され、約5メートルの竹に無数の真綿を付けた「ほうろ」が夜空に華麗に舞った。
お得な買い物情報をチェック!「トクデリ」スタート!ほうろ踊りは、京都を経て、峠で接する滋賀県から伝わったとされ、雨乞いの祈願や農作物の収穫に感謝する太鼓踊り。ほうろを背負っての踊りは県内唯一。太鼓打ちや鉦(かね)打ち、警固(けいご)など踊りでは約30人が必要とされるが、同地区の人口は現在約40人。この日は県内外に住む出身者や子どもらも担い手に加わった。
午後8時ごろに同所の高齢者若者ふれあいの館で始まり、ほうろを背負った6人を中心に踊りを披露。地区内を練り歩き、最後に八幡神社でほうろを前方へと大きく倒して、踊りを締めくくった。(湯浅裕作)