渋滞の原因となっている「開かずの踏切」がある名鉄岐阜ー岐南駅間
統合駅(左上)を含む名鉄高架化事業の対象区間の完成イメージ図。手前が名鉄岐阜駅方面(岐阜県提供) 
完成をイメージした模型
名鉄高架化事業の概要

 「開かずの踏切」をなくし、交通渋滞の解消などを図るために計画されている名鉄名古屋本線名鉄岐阜―岐南駅間の高架化事業に関連し、岐阜県と岐阜市が共同で設置する現地合同本部の開所式が1日、事務所のある岐阜市加納清水町で行われた。県と市の両職員が常駐し、工事の拠点として活用する。

 

 これまで県と市が別の場所で事務所を所管していたが、用地取得やまちづくりなどを一体的に進めることを目的に合同本部を設置した。職員は県8人、市8人の計16人が常駐する。県と地元市による合同本部の設置は全国でも珍しい取り組み。

 高架化事業の対象区間では、踏切の遮断時間が1時間に最長40分以上で、渋滞の列は最大約810メートルとなるなど周辺の交通状況に大きな支障が出ている。高架化するのは約2.8キロの区間で、13の踏切がなくなる。また、茶所と加納の2駅を統合した新駅を両駅の間に整備するほか、周辺道路の拡幅や境川の改修も行う。事業は本年度から完成まで15年程度かかる見通しで、総事業費は600億円程度の見込み。仮線整備や土地区画整理事業で立ち退く住宅は計約260戸を見込んでいる。

 開所式では、古田肇知事や柴橋正直市長のほか、地域住民の代表者らが出席。古田知事は「ようやく目に見える形で事業が進む。事務所がフル稼働することを期待している」、柴橋市長は「関係者の信頼関係をさらに深め、完成に向けて努力していきたい」とあいさつ。2人は事務所前に看板を設置した。