北海道は7日までに、道内の秋サケの漁獲数が9月末時点の速報値で前年同期比47・7%減の約317万匹だったと発表した。減少は3年連続。漁獲金額は同33・9%減の約114億円だった。
サケは日本の川で生まれた後、海に出て沖合で3年ほど過ごし、日本沿岸部に戻る。道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場は、温暖化の影響で2022年初夏に海水温が上昇し、当時の稚魚が十分な大きさに成長しないまま沖合に移動を始めたため、外敵に襲われるなどして個体数を減らしたとみている。
漁の最盛期は9月下旬〜10月上旬とされ、試験場の担当者は「今後大きく盛り返す見通しはない」とした。