いま社会では「尊厳ある最期」や「人生会議(ACP)」が注目されています。それは人間だけでなく、猫にも必要な視点。“殺処分ゼロのその先”として、命の質(QOL)に向き合う新たな拠点づくりに挑戦しています
株式会社ネコリパブリック(本社:東京都台東区、代表取締役:河瀬麻花)は、岐阜県岐阜市で運営する非営利保護猫シェルター「ちびびの森」にて、老猫や、病気・白血病キャリアなど、特別なケアを必要とする猫たちの「生活の質(QOL)」を高めるための大改装を進めています。
この取り組みの実現を目指し、現在クラウドファンディングを実施中(~10月31日まで)です。
プロジェクトページ:https://for-good.net/project/1002213


「ちびびの森」のこれまでと新たな課題
「ちびびの森」ができて、早2年の月日が経とうとしています。この2年間、このシェルターがあったからこそ救うことができた命、最期の瞬間に寄り添い看取ることができた猫たちがたくさんいます。保健所の猫たちをレスキューしはじめて3年とちょっと経ちますが、この期間で540匹以上の猫たちを岐阜市保健所、岐阜県保健所からレスキューできたのは、このシェルターがあってこそです。
・保健所からのレスキュー累計:540匹以上
・譲渡によって家族と出会えた猫:450匹以上
・能登半島地震での被災猫受け入れ:190匹以上
こうした活動を重ねながら、岐阜市の殺処分数減少に貢献してまいりました。実際にこの2年間で岐阜市の猫の殺処分数を大幅に減らすことができました。



しかしその一方でシェルターの現場では、
・ケージの数が多くなりすぎて猫も人も危機的状況に
・酸素室、治療室が必要
・老猫たちが安心して過ごせる部屋がない
・レモン猫(白血病キャリア)の部屋が狭すぎる
・感染症対策部屋であるプレハブに断熱処理・水場が必要
・冬場の電気代対策が必要
などといった、さまざまな新たな課題を抱えております。
猫のQOLを高め、一匹一匹の命に寄り添うシェルターに
「ちびびの森」では、上記の課題を解決し、一匹一匹の命に寄り添うシェルターにするため、今後以下のようなさまざまな部屋を設置してまいります。(1)医療用個室12室:ケージ生活から解放し、治療や療養を快適に
(2)酸素室:呼吸器疾患や重症時にも即対応し、緩和ケアも可能
(3)老猫ルーム:滑りにくい床と日向ぼっこのできるキャティオ付き空間
(4)レモン猫(FeLV陽性猫)専用室:感染リスクを分けつつ、広く穏やかに暮らせる環境へ
これらの改装を行うことで、救った命をより幸せな時間へつなぐための保護猫シェルターの「質の転換」が実現できます。日本でいちばん猫たちに優しいシェルターを目指しています。

現在改装中の医療用個室。扉には透明窓がはめられ、中の様子が見えるように
※以下は「ちびびの森」で保護した猫たちの一例です。



全国の保護猫シェルターの課題解決のモデルケースに
いま、日本各地で保護猫シェルターの崩壊や運営破綻が相次いでいます。その原因は資金不足や人材不足、そして感染症対策の限界。過密なケージ環境で命を救えないケースも増えています。「ちびびの森」が目指すのは、“収容する場”ではなく、“命の尊厳を支える”シェルターです。
医療体制の整備による命の延命と快適化を叶え、老猫や病気・白血病キャリアの猫にも穏やかな余生を過ごせるようにします。
持続可能な運営モデルを確立するため、断熱工事やペレットストーブ導入も実施します。
この取り組みは、全国で課題となっている「シェルター崩壊」を防ぐための新しいモデルケースとなり得ます。“人と猫がともに尊厳をもって生きる社会”を実現する第一歩であると考えています。

もしこの取り組みが実現すれば
私たちは、「ちびびの森」の取り組みを通じて、社会を次のように変えていきたいと考えています。・病気や老いによって行き場を失う猫を減らす
・最期まで安心して暮らせる「終生ケア」のモデルを全国に広げる
・地方自治体や他団体のシェルター運営にも活かせるノウハウを蓄積する
・猫の「命の質」について社会全体で考えるきっかけをつくる
この取り組みは、猫の“最期のあり方”を見つめ直すプロジェクトです。福祉や医療、地域共生の観点からも、社会課題の解決に一歩踏み出す挑戦となります。
クラウドファンディング概要
プラットフォーム:For Good方式:All-in
目標金額:2,222万円(改装総費用:2,500万円以上、内訳は以下ページに記載)
期間:2025年9月11日~10月31日
URL:https://for-good.net/project/1002213
※集まった資金はすべて非営利保護猫シェルター「ちびびの森」の改装費および猫たちの医療費に使用します。
※メディアの皆さまへ
非営利保護猫シェルター「ちびびの森」の取り組みは、「救った命をどう幸せにするか」という日本の猫の保護活動全体の課題に対するひとつの答えであると考えています。“尊厳ある猫生”という新しい価値観を広げるため、ぜひご取材・ご紹介をお願いいたします。
「ちびびの森」現地でのご取材も可能です(住所非公開のため、取材時にご連絡いたします)
<参考URL>
ネコリパブリック
https://www.neco-republic.jp/
非営利保護猫シェルター「ちびびの森」
https://www.neco-republic.jp/shop/chibibinomori/
クラウドファンディングページはこちら(For Good)
https://for-good.net/project/1002213
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