中部国際空港から飛行機を乗り継ぎ延べ12時間。ユーラシア大陸の中央部、中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区に降り立った。

カシュガル中心部にあるエイティガールモスク。観光客が次々と訪れ、正門上部には中国国旗がはためいていた=7月、中国・新疆ウイグル自治区

 面積は日本の4倍以上でその大部分をタクラマカン砂漠が占める乾燥地帯。ウイグル族を中心に、カザフ族や回族などの少数民族が暮らしている。古代からシルクロードの要衝として、東西文化を吸収してきた地域は今、中国が掲げる巨大経済構想「一帯一路」の拠点として発展が目覚ましい。

 区都ウルムチは、人口400万人以上の大都市。高層ビルが立ち並び、地下鉄やバス高速輸送システム(BRT)も整備されている。それでも...