日本百貨店協会が24日発表した9月の全国百貨店売上高(既存店ベース)は、前年同月比1・4%増の4288億円だった。プラスは2カ月連続。国内富裕層の消費が堅調だった。大阪・関西万博で集客した大阪地区の売り上げも好調で、全体をけん引した。

 インバウンド(訪日客)を除く売上高は1・6%増えた。富裕層向けのイベントが活況だった。免税売上高は0・3%減と7カ月連続で減少したが、マイナス幅は前月から縮小し、回復傾向が見られた。商品別では、宝飾品や貴金属、化粧品が好調だった一方、残暑で秋物の衣料品は苦戦した。

 地区別では、大阪が国内消費、インバウンドともに伸び、9・1%増だった。