欧州連合(EU)に加盟するバルト3国のリトアニアのブドリース外相は23日、東京都内で共同通信のインタビューに応じ、EUがロシアに対抗し構築に乗り出した無人機(ドローン)防衛体制に関し、ドローン対策は日本にも必要な知見だとして「協力すべき分野だ」と訴えた。
欧州では9月以降、ロシアのドローンによる領空侵犯が相次いだ。ブドリース氏は、ロシアを支援する北朝鮮や中国がロシアの技術を「模倣している」と指摘。「ロシアの戦術や技術が侵攻の中でどのように変化しているか理解し、適応する必要がある」と強調した。
旧ソ連に併合された歴史があるリトアニアは、ロシアの侵攻を受けるウクライナを積極的に支援する国の一つ。ブドリース氏は、日本は先進7カ国(G7)の一員としてロシア制裁に加わるなど「侵攻の停止に向け重要な役割を果たしてきた」と評価。ウクライナに埋設された地雷除去への支援にも謝意を示し、新政権下で「防衛と安全保障分野における日本の立場をさらに強化してほしい」と期待した。









