震災小誌(大垣市立興文小学校所蔵、災害アーカイブぎふ提供)
橋本操准教授

 1891年10月の濃尾地震で被災した岐阜県安八郡大垣町(現大垣市)の興文尋常小学校の校長が記録した「震災小誌」の画像が今年2月、災害アーカイブとして公開された。児童の犠牲や校舎の倒壊を含む校区内の甚大な被害と学校再開への苦労がつづられた史料で、現代の活字に置き換えて利用しやすくする「翻刻」の作業も進む。濃尾地震は28日、発生から134年を迎える。

 「俄然(がぜん)震声ト共ニ一大震動ヲ起シ地裂ケ水湧キ家倒レ人壓(お)セラレ叫喚號(ごう)泣ノ聲(こえ)四方ニ起ル」

 長屋由郎校長の筆文字による36ページの記録は、...