延長18回まで行われたドジャース―ブルージェイズ戦のスコアボード=ロサンゼルス(共同)
 米大リーグ、ブルージェイズとのワールドシリーズ第3戦の18回、サヨナラ本塁打を放ったフリーマンを迎えるため本塁で待ち構えるドジャースの選手たち。右端は佐々木朗希、中央左は大谷翔平=27日、ロサンゼルス(共同)

 【ロサンゼルス共同】米ロサンゼルスで27日行われた大リーグ、ワールドシリーズ(WS)第3戦は、ドジャースがWS史上最長タイとなる延長十八回に、サヨナラ勝ちした。フリーマンが決勝本塁打を打ち、6時間39分の大熱戦に決着をつけると、チームメートはホームベース付近で歓喜の輪をつくり祝福の水をかけて喜びを爆発させた。

 両軍合わせて19投手を起用し、ドジャースは第2戦で完投した山本由伸がブルペンで準備する異例の総力戦。スタンドのファンはほとんど深夜まで残って観戦し、劇的な結末に立ち上がって地鳴りのような大歓声を上げた。至るところでファン同士が抱き合ったり、ハイタッチしたりする姿が見られ、殊勲者のインタビューの際にはフリーマンの名前である「フレディ」コールが響いた。

 ロサンゼルス在住の会社経営、50代日本人男性は「強い2チームが対戦するので競った試合になると思っていたが、こういう展開になるとは思わなかった。ずっと気が抜けない試合」と語った。