メガソーラーの工事現場付近を訪れ、市民団体のメンバーから説明を受ける野口健さん(左)=30日午後、千葉県鴨川市

 千葉県鴨川市で建設中の大規模太陽光発電所(メガソーラー)を、アルピニスト野口健さんが30日、視察し「山間部では国内最大級の開発で、山の地形を大きく変えてしまう。事業者は住民の理解が得られるまで説明会を続けるべきだ」と訴えた。県は同日、許可を得ていない区域の山林約1・5ヘクタールを伐採したとして、事業者に工事の一時中止などを求めて行政指導したと明らかにした。

 野口さんは市民団体と共に工事現場付近を訪れ、ドローンを使って現地の状況を確認した。「事前に画像で見ていたが、実際に訪れると想像以上の規模だ」と強調した。住民らの間には環境破壊や、土砂崩れを懸念する声が広がっている。