環境省などは30日、東京電力福島第1原発や除染土の中間貯蔵施設で使う放射線量の測定機器について、正しく作動するかの検査を受託した「千代田テクノル」(東京)が不正行為をしていたと発表した。福島営業所の担当者が機器を検査の専門部署に回さず、検査済みの校正証明書やシールを偽造していた。

 環境省や同社ホームページによると、不正があったのは2022年9月〜25年9月。同省が把握している委託分は延べ約1100台で、東電も199台で偽装の校正証明書を提出されたと発表した。福島県分は23年度に使った1台が対象だという。