11月11日は「石棒の日」。11月は持続可能な小規模ミュージアムのあり方を考える。
岐阜県飛騨市(市長:都竹淳也)の北側に位置する飛騨みやがわ考古民俗館は、来館者は激減、固定電話もなく、維持していくのが困難な状況です。全国でも同じような悩みを抱える小さな博物館がある中、「未来の新しいミュージアムの姿を創り出す」という使命を掲げ、同館の目玉となる縄文時代の祈りの石製品「石棒」に関連したユニークでチャレンジングな取組みを石棒クラブとともに実施しています。
11月11日は、石棒が4本並んだような姿から「石棒の日」と自称しており、石棒の日がある11月を「石棒強化月間」として、石棒や飛騨みやがわ考古民俗館に関する様々なイベントを毎年開催しています。今年のテーマは、「夢をかなえよ!サステナブルな石棒万博」です。

石棒万博イベントページ
石棒とは

縄文時代の人々が子孫繁栄を願って製作したと考えられる男根を模した石製品。岐阜県飛騨市宮川町では、この石棒が1,000本以上も発掘で見つかっています。
石棒クラブとは
2019年3月に岐阜県飛騨市で誕生したプロジェクトです。
石棒の聖地である飛騨みやがわ考古民俗館を舞台として、いかにして関係人口を増やしていけるかという地方創生のチャレンジングな試みに挑戦しています。
さらには飛騨市なりに小規模ミュージアムのあり方を示すことを目指しています。
学芸員の他、さまざまな分野のメンバーで構成されており、自由な発想で楽しく面白い企画を行ってます。

飛騨みやがわ考古民俗館

石棒クラブの活動方針
石棒強化月間の9つのイベント
(1) フレッシュな研究者と出発!飛騨みやがわ考古民俗館タイムトリップ
3人のフレッシュな研究者が飛騨みやがわ考古民俗館の民具・考古資料などに関する「見方」を伝えます!博物館の収蔵資料は、誰に・いつ・どこで・どのように・作られた・使われたのか分からないものばかり。講師の先生方に見方を聞いて、実際の資料を観察しましょう!日時:11月3日(月・祝)13:30~16:00
場所: 飛騨みやがわ考古民俗館(岐阜県飛騨市宮川町塩屋104)
(2) 出版社と考える!市の文化財魅せかたワークショップ&新プロジェクト大発表!
石棒クラブメンバー3人が、人文学に関する書籍の執筆に携わりました。その書籍の出版社である文学通信の方々をゲストにお招きし、市の文化財の魅せ方について考えます。
なんと、開催日は石棒の日。石棒クラブから重大発表も…!?
書籍は菊池信彦編『人文学を社会に開くには。パブリックヒューマニティーズから考え、行動する』をご覧ください。
日時:11月11日(火)19:00~20:30
場所: オンライン配信
オンライン配信URL:https://www.youtube.com/live/_MVzmcCGmLI
(3) レンズメーカーナルックスとステレオ内視鏡を使った注口土器公開3Dスキャン
飛騨みやがわ考古民俗館では、一般の方々の力をお借りしながら展示・収蔵資料の3D化を進めています。さらに、それらの3Dモデルは、スケッチファブで閲覧・保存が可能な状態で公開しています。この度、レンズメーカーのナルックスさんとコラボし、”ステレオ内視鏡”で複雑な形の土器の3Dモデル作成に試みます!
その他、飛騨みやがわ考古民俗館が抱える課題に対しても、最新技術の力で解決に挑みます。
見学者の方には、実際にステレオ内視鏡を体験いただきます。
日時:11月19日(水)10:00~11:30
場所: 飛騨みやがわ考古民俗館(岐阜県飛騨市宮川町塩屋104)
申込:11月18日(火)17:00までに申込フォームからお申し込みください
定員:10名
参加費:無料
(4) 古墳フェスはにコットに飛騨の石棒出展!
大阪府で開催される、古墳の大イベントに石棒クラブがブース出展します!イベントでは、本物の石棒を触る体験と石棒3Dを観る体験を掛け合わせた「石棒神経衰弱」を実施。
万博2025の開催地である大阪に飛び出して、全国の人々に市の文化財をPRします!
日時:11月23日(日)10:00~16:00
場所: 今城塚古墳(〒569-1136 大阪府高槻市郡家新町地内)
参加費:無料
詳細:古墳フェス・古墳のある町PRブースページをご確認ください。
(5) 三好さんイラクと交流!「考古学と国際貢献 地域社会と文化遺産」
今年の4月に東京文化財研究所主催のバーレーンイベントで、石棒クラブがブース出展しました!そこでは、バーレーンのハリーファ王子に木製石棒くんスタンドを差し上げ、「サステナブル」という言葉をいただきました。さらに、このイベントはイラクとの繋がりにまで広がりました。まさに「万博」なイベントの一つです。
日時:11月24日(月・祝)13:00~17:40
場所: 東京文化財研究所(〒110-0007 東京都台東区上野公園13−43)
申込:申込フォームからお申し込みください
詳細:東京文化財研究イベントページをご確認ください。
(6) 勝手に国際会議 LeArchaeology×石棒クラブ 世界の文化遺産活用のこれからを考える!
子どもを対象とした考古学の教育普及活動を専門とするLeArchaeology(ラーケオロジー)さんとコラボ!互いの活動紹介を通しながら、文化遺産活用の未来について語り合います。エジプトやカンボジアにある文化財を用いた活用のお話を聞くことができます!日時:11月25日(火)19:00~20:00
場所:オンライン開催
(7) 考古館特別開館!1日館長松川さんと1日館長候補生による案内
年間30日しか開館しない「飛騨みやがわ考古民俗館」。それは、予算がないわけでなく管理人をしてくれる人がいないからです。そんな中で立ち上がってくれた、1日館長1期生兼2期生の松川さんが、1日館長候補生を育てます!この日は、考古民族館を通常開館します。ぜひ見学にもご来館ください。日時:11月29日(土)9:00~17:00
場所: 飛騨みやがわ考古民俗館(岐阜県飛騨市宮川町塩屋104)
入館料:無料
(8) パブリックヒストリー公開研究会に参加します!
石棒クラブが執筆に携わった書籍『人文学を社会に開くには:パブリックヒューマニティーズから考え・行動する』の執筆者が登壇。本に書ききれなかった内容を掘り下げて共有し、今後の共同プロジェクトやネットワークづくりにつなげます。
日時:12月7日(日)14:00~17:00
場所: 東京女子大学 ・Zoom 併用
申込:11月21日(金)までに申込フォームからお申し込みください
参加費:無料
詳細:パブリックヒストリー研究会・専用ページをご覧ください。
(9) ポケット石棒展、石棒ガチャやってます!
街中の施設で本物の石棒、縄文土器、石棒製作の道具などを解説パネルとともに展示しています!また、これらの資料を収蔵・展示する飛騨みやがわ考古民俗館や石棒クラブのユニークな取り組みも紹介。石棒ガチャで、激レア石棒グッズも手に入るかも!
日時:2026年5月31日(日)まで
場所:飛騨古川さくら物産館(〒509-4236 岐阜県飛騨市古川町三之町2−20)
入場料:無料
詳細:街なかミュージアム「ポケット石棒展」をご覧ください。

飛騨みやがわ考古民俗館はこんなところ!
https://www.youtube.com/watch?v=3ZTDVwOl5Ns
問い合わせ
飛騨市教育委員会 文化振興課
電話:0577-73-7496
岐阜県飛騨市
飛騨市は、人口約2,1500人の小さな市で、周囲を北アルプスなどの山々に囲まれ、総面積の約94%を森林が占めるなど豊かな自然に恵まれたまちです。また、豊富な自然資源のほか、ユネスコ無形文化遺産である古川祭・起し太鼓、ノーベル物理学賞の受賞に寄与した「スーパーカミオカンデ」を始めとする宇宙物理学研究施設、大ヒットアニメ映画「君の名は。」のモデル地となった田舎町の風景など、多彩で個性豊かな地域資源の宝庫です。
飛騨市公式サイト https://www.city.hida.gifu.jp/
飛騨市公式観光サイト https://www.hida-kankou.jp/
飛騨市公式文化財サイト https://hida-bunka.jp/
PRTIMES飛騨市ページ https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/120394
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