【キーウ共同】ウクライナ主要メディア、ウクラインスカ・プラウダは10日、国家汚職対策局(NABU)が、前エネルギー相のハルシチェンコ司法相の自宅や、ゼレンスキー大統領の元ビジネスパートナーで実業家の関係先を捜索したと伝えた。侵攻を続けるロシア軍によるエネルギー施設攻撃が激化して冬季のガスや電気の供給に国民の不安が強まる中、政権に打撃となりそうだ。
ゼレンスキー政権は、ロシアの侵攻を受けウクライナの欧州連合(EU)加盟を申請したが、汚職対策強化が加盟条件となっている。
実業家はティムール・ミンディッチ氏で、ゼレンスキー氏が創業した会社の共同所有者として知られていた。
NABUは約1年3カ月間の捜査で約千時間の音声データを収集したと説明し「エネルギー業界の汚職、資金洗浄、不法な富の蓄積が明らかになった」とした。ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムなどの国営企業を支配するための「大規模な汚職の仕組み」が存在すると指摘した。






